先生のおはなし

ひとりごと「聞いてほしいなあ」

01. 子育て支援についての思い


 今、日本は少子高齢化社会という言葉に満ち溢れている。戦後、出生数は低下の一途を辿り、公園で目にするのは子どもではなく、ゲートボールに興ずる老人たちの姿だけである。子どもを大切にしない国は滅びるのは自明の理であるが、どのように大切するべきなのか国民皆が考えねばならない。

 育児支援とは母親の育児不安(負担)の軽減を図ることであり、育児不安の原因が分かれば対応が出来る。



診察室から垣間見えてくる、母親に育児を重荷と思わせている理由

1.母親には自由な時間がないこと

   一杯の珈琲を飲むことも頭のセットに行くこともままならない、人として基本的なゆとりを持てない母親の姿がそこにある。

2.社会から取り残される寂しさ

   結婚は「復」の切符の無い片道乗車券であり、元の職場への復帰は現実には夢物語なのという閉塞感がある。

3.「子どもの出来不出来は母親次第」と思い詰めていたずらに不安に陥っていること

   躾や勉強は母親が面倒をみるものだという年寄りや夫の何気ない一言が育児不安を助長している。

4.夫婦関係の希薄さ

   夫との会話の無いことが一番のストレスだと考えている母親は多い。



 育児負担の成因から男が出来る育児支援を考えた時、人類がその誕生から脈々と生存し続け、経済活動をしてきたことの本当の意味が見えてくる。きっと育児支援としてやるべきことは私たちのすぐ横にあり誰でもできるのだ。


藤田先生



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