先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その1 いい患者になりたいな


 こんにちは。ぼくドラえもん。藤田先生の診察机に置いてもらって早もう一年。ここから見ていると医学なんて習ってなかったぼくでも、何か一人前の医者になったような気がします。先生は、ああ見えてもなかなかいらちなので、あの説明の仕方では先生の気持ちが十分お母さんに伝わっているのかなと心配になることがあります。

 ぼくのポケットの中には先生の言葉がいっぱいつまっています。という訳でぼくが先生の本当の気持ちを皆さんに伝えるため、ポケットから少しずつ先生の言葉を取り出してお話してみたいと思います。さてなにが飛び出すやら。楽しみにしていてね。

 先生の紹介を簡単にしておきます。今年中学3年になる娘さんを頭に3人の子の父親で、医者になってもう20年以上になるんだそうです。先生は子どもたちから、コアラ先生とかアンパンマン先生(顔が似ているから?)とか時には熊のプーさんとか呼ばれているようですが、そのどれも結構気に入っているようです。(ドラえもんでなくてよかった。)

 今日ポケットから出すのは、「病院とのうまい付き合い方」。いい患者さんは上手に医者や看護婦さんを利用しているんです。付き合い方がへただと随分損をしてしまいます。



付き合い方

 いま、いいですかと確認してから質問をすること。藤田先生は不器用でカルテを書いていると、「はいはい」なんて言っているけれど半分しか聞いていないんだ。ちょっと一声かけるのがコツかな。

 いつから何がどうしたと要領よく話をすること。ばらばらだと、言いたいことのすべてを先生が正確に理解してくれるとは限らないよ。

 看護婦さんをうまく利用すること。男には話せないことも女同士なら簡単。看護婦さんを味方につけると後々何かと便利。診察室で聞き忘れたことも後で聞いてもらえるよ。

 ジャーナリズムより医者を信用すること。一時の流行のみを取り上げるのがマスコミ。その病気にずっと付き合うのが医者と患者さん。どちらが真剣?



 うふふ。「いい患者」になったでしょう。次回からはもっと育児に関することをお話しましょう。

ドラえもん



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