先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その3 ひま(ん)の時読む話


 最近の藤田先生、ぼくからみてもどうも運動不足。きのうも先生ったら体重計の前で、乗ろうかやめよか考え中。足を出したり引っ込めたり駅前留学じゃあるまいに。よく奥さんの体重チェックがあるみたいだけど、きっと食べ過ぎもあるんだよね。でも信じられないかもしれないけど、先生は子どもの頃はとっても細かったんだって。念の為。

 そこで今日は、こどものひまんのお話。何歳頃からのひまんに注意が必要かのお話だよ。

 ひまんになると、生活習慣病と呼ばれる、糖尿病や高血圧や狭心症などになりやすいんだ。「ひまんの人はいつからひまんだったのか」という研究があるんだ。それによると、思春期(中学生頃)にひまんだった人は、大人のひまんになりやすいんだ。そして小学校高学年の時にひまんだった人は、中学生でもひまん児になりやすいんだって。そして、3〜4歳の頃ひまん児だった子は、小学校でもひまん児になりやすいということもわかったんだ。ところが、3〜4歳のひまん児と、赤ちゃんとの関係を調べても、何も関係ないことがわかったんだ。つまり、3〜4歳のころ、ひまんがあれば、おとなのひまんになりやすいということと、いくら赤ちゃんの時によく太っていても、そのままひまんの大人になってしまうことなんかないってことだよ。

 3歳児健診で「ひまん傾向」といわれたら要注意ってことなんだ。ちょっと前まで、「赤ちゃんを太らせると脂肪細胞の数が増えて一生その子はひまんになるから、ミルクの量に注意して与えましょう」なんて言われてたけど、うそっぱちなんだ。先生の診察室にも「太りすぎだと言われたんです。」といって半べそをかいて来るお母さんもいるんだよ。まるまる太った赤ちゃんはとてもかわいいよね。ぼくも先生も体型が似ているせいか、そういう赤ちゃんには親近感をもってしまうんだ(うちの子と一緒にしないでって?)。

 もうひとつ気をつけてほしいのは、親がひまんだと太っていない子と比べて、子どもの運動量は少ないという事なんだ。たぶん、これこそ生活習慣だと思うんだ。太っていると自覚している人は、外に出て我が子と一緒に大いに運動してほしいって先生は言ってるよ。

今日のまとめ

  「赤ちゃんに飲みすぎなんてないけれど 三つ子のひまん100キログラムまで」


ドラえもん



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