先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その9 また秋が来てしまったその2の巻


 今回は前回の続きで気管支喘息の治療についてお話するね。

 ところでよく風邪をひくとゼーゼーという赤ちゃんがいるよね。「あれも喘息?」って先生に聞いたんだけど、それは正確に言うと喘息ではないらしい。まぎらわしい名前なんだけど「喘息性気管支炎」っていうんだって。「気管支喘息」と何が違うかというと呼吸困難があるかどうか、つまりちゃんと夜が眠れて、食事ができていれば「喘息性気管支炎」で、できないのが「気管支喘息」ってことらしい。喘息性気管支炎の六割は3歳までに、二割は6歳までに治ってしまい、結局ゼーゼーという赤ちゃんの二割が大人の喘息として残ってしまうんだよ。それと「小児気管支喘息は治るのか」ってのも聞いたんだけど、小児喘息の60〜80%が思春期までに治ってしまうんだって。でもちゃんと治療しないといつまでも治らないし、かえって病状を悪くしてしまうから親の判断で勝手な治療をするといけないよって先生は言ってた。

 治療の基本は薬と環境整備だよ。

 薬は発作時の薬と発作が出ていない時の薬と大きく2種類あるんだ。「発作も出ていないのに薬を飲まなくちゃいけないの?」って声が聞こえそうだね。そうなんだ、ここがとても大切で、ちゃんと薬を飲まないと喘息がいつまでも治らないことになるんだって。前も言ったけど喘息は気管のアレルギーつまり気管の炎症なんだ。炎症って言うのはやけどと同じで気管が赤くただれて腫れて水っぽくなっていると考えればイメージしやすいと思う。発作時の薬は一時だけ腫れと水をとっているだけ。ただれを治し、元の正常な気管支にするには病期に応じて、それ用の薬を飲まなくちゃいけないんだってことなんだ。

 発作時の薬には飲み薬や貼り薬、吸入や点滴の薬などがあるんだけど、これらはほとんど一時使用するだけで、呼吸困難が取れれば薬は変わっていくんだよ。今どんな薬を飲んでいるかよく先生に聞いておくことと先生は言ってた。

 ここからが大切なんだけど、薬以上に大切なことが環境整備なんだよ。アレルギーの原因のダニは布団やじゅうたん、ぬいぐるみなどに多いのでこれらの掃除が大切なんだ。じゅうたんは敷かない、布団は天日に干したあと掃除機で吸い取る、ぬいぐるみは持たないなどが大切なんだって。それと家族の喫煙は喘息の大敵なんだよ。ペットもあまり勧められないんだ。子どもが赤ちゃんの頃から飼っているペットはそのままでいいんだけど、新たに飼うのはやめたほうがいいらしいよ、残念だけど。



ドラえもんいろはカルタ

  「ー」ってね、100回言ってもいいけれど、無駄じゃないんだ喘息の知識


ドラえもん



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