先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その12 多少恥ずかしい話ですがの巻


 こんにちは、僕ドラえもん。みんな読んだ?先生が新聞に載ったんだよ。2月5日の読売新聞なんだけど、大きな顔写真もついているんだ。その記事を見た先生のお友達からは、太り気味だの、老眼の目つきだのという指摘もあったようで、先生多少ムッとしてたけど、僕としてはそのどちらも正しいと思っている。中には診察室にその新聞を切り抜いて持ってきてくださるお母さんもいるんだけど、先生は自分の顔と対面するのは恥ずかしいみたい。

 写真はともかくその記事の中身は先生の子どもの診療における気持ちがよく現れているので、連載を始めてちょうど一年になる今回、ピーネットにもその一部を紹介します。興味ある人は新聞のほうもまた読んでね。(言ってもらえればコソッと医院でお渡しします)



子どもの甘えどこまで認める?(読売新聞2月5日朝刊抜粋)

 子どもが体の異常を訴える時、心に感じているストレスが関係していることが少なくない。厚労省の全国調査によると、3歳以上で小児科に受診した子どもの5.8%が「心に問題あり」と判定された。そうした子どもは「疲れやすい」「頭痛」「おなかが痛い」などの症状を訴えていた。ストレスが体の異常となって現れている可能性を示している。これらの状況をふまえ、日本小児科医会では子どもの心の健康に取り組む「心の相談医」制度を設けた。藤田位さんもその一人だ。

 「子どもは生まれた時からいろんなストレスの中で育っています。誰か(親)に手伝ってもらわないと何もできないなんてもどかしくてイライラしています。だから甘えることのできる環境を確保してあげることはとても大事なことなんです。」

 待合室には保育士がいて不安がる子どもの相手をする。藤田さんも診察の時、存分に子どもの相手をする。

 親が子どものストレスに気づいていないことも多い。「甘えさせたい」と思っていても親自身が大きなストレスを感じながら子育てをしていてはうまくいかない。これだけ子育て支援や父親の育児参加が叫ばれているのに母親が誰にも頼れない状況が続いている。それが診察室から見える姿だ。

 初診の際、親に「こあらノート」という交換ノートを無料で渡し、帰ってからの子どもの様子、前からの悩みをつづって貰っている。

 「小児科医が親子とも甘えられる場でありたいと思う。子どもの気持ちに気づいてあげることは大切ですが、『なぜ気づかなかったんだろう』と思い悩む必要はありません。気づきにくい環境にあるだけ。そうした時にこそ小児科医を『気づき』に利用してほしい」



ドラえもん



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