兵庫県西脇市にある小児科医院。予防接種、乳幼児健診など。「子どもが子どもらしく育つ環境づくり」に積極的に取り組みます。
今日は、ご質問をもらった鼻血の話をするね。 子どもの鼻血の特徴について先生に聞きました。よく男の子は鼻血を出しやすいって言われるけど、これは本当。年齢的には4歳から10歳までの男の子に多いんだって。季節的には、風邪にかかりやすく、空気が乾燥している冬に多いって言われているらしいんだけど、いやいや夏のほうが多いよって言う人のいるくらいあまり季節は関係ないらしい。 子どもの鼻血は鼻のどこから出てくるのって先生に聞いたんだ。みんなは鼻をかんだり、鼻くそをほじったりして血を出したことはない?・・実は鼻中隔の前のほうにとても出血を起こしやすい場所があるんだって。心臓から頭に行く血管の細かい枝が集まってくるところで、鼻の入り口から近いもんだから、すぐ指が届いちゃうところらしい。ちなみに鼻血の90%はここからの出血なんだって。つまり、鼻血の原因で一番多いのは、「鼻ほじり」ってこと。よく朝起きた時に布団のシーツに血がいっぱい付いていましたって外来に飛び込んでこられるお母さんがいらっしゃるけど、睡眠中に無意識に指を鼻に突っ込んでほじっていることが多いんだって。 じゃあなんで鼻ほじりをするのかっていうと、鼻アレルギーがあったり、風邪などで鼻炎があったり、鼻の周りに湿疹があったりすることが原因らしい。たまに紙や綿や豆なんかが鼻の中に入っていることもあるし、もちろん鼻を打ってケガをする時もあるよね。でもね、これらのほとんどはすぐに止まるし、まったく心配のない出血なんだって。 では、どんな時に注意が必要なのって先生に聞いてみたんだ。そしたら、少しの出血でもひんぱんに何回も続く場合、回数は少ないけどドクドクと多くの出血が出る場合に血液の病気などを考える必要があるって言ってた。それと、特殊なお薬を飲んでいる場合があるから鼻血で病院を受診するときは服薬歴についてお話して欲しいって言ってたよ。 鼻血の予防にはどうしたらいいのって聞いたんだ。鼻の入り口付近が痒いことが多いので、湿疹やアレルギーを治すことが必要だし、部屋の湿度や温度に注意がいるんだって。でもね結局は鼻いじり、鼻こすりなどの癖を直すことが肝心らしいんだけど、これって難しいよね。根気よく治していくしかないんだって。それとチョコレートやピーナッツなど、たくさん食べると鼻血を起こしやすい食べ物も止める必要があるよね。 最後に、鼻血が出たら仰向けに寝させて外来にこられる方がおられるけど、あれはだめなんだって。鼻血を飲み込んでしまうと後で吐いちゃうので、必ず普通にすわらせて飲み込まないようにして下さいねって先生は言ってました。 |
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ドラえもん |