先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その20 あらたな出発の巻


 皆さんこんにちは、僕ドラえもん。12月に入っていよいよ冬到来って感じだよね。

 台風23号で北播磨地区も大分被害を受けたけどみんなのおうちはどうだった?・・実は先生のおうちも医院もみんな床上浸水で、とっても大変だったんだよ。しかたなく約3週間診療をお休みしたんだけど、今回は先生からその時のお話をしてもらうね。



藤田先生から一言》

 「この度は水害で医院が使えなくなり随分皆さんにご迷惑をおかけしました。絶対起こらないと思っていた水害がまさか私に降りかかるなんて夢にも思っていませんでした。当日は足下に迫ってくる泥水に浸からせまいとして、必死でカルテやらコンピューターなど(もちろんドラえもんも)を高いところに上げていました。でも結局床上70cmにもなったので、上げたつもりの物でも水に浸かってしまいました。家にも帰れず停電した医院の2階から窓を見ていると前の車道を渡っていくボートが見えました。医院の駐車場に置かれた車はルーフまで冠水していました。それはテレビのニュースで見たことがあるシーンそのものでした。

 水が引いた後はそこら中、独特の臭いを持つ泥、泥、泥。泣く間もありません。自宅も気になったのですが、まずは医院を復旧させなければ皆さんにご迷惑をおかけするので、泥で汚れた物を外へ担ぎ出し、医院の掃除を始めました。すぐにいつも医院に通ってくださっている患者さんからお手伝いしようとの申し出を受け、手伝って頂きました。結局泥は医院の隅々まで入って来ていたため、消毒の上、床・壁・内装・家具などをこの際、徹底的に取り替えることにしました。しばらくの間仮設の医院でご迷惑をかけたことと思います。12月には復旧していますよ。

 被災後まもなくして行った保育園での健診でかわいい子どもたちを見ていると、小児医療に対する新たなる思いがわきあがってきました。この社会にもし子どもたちがいなければこの世を良くしようなんて思わない。大人に勇気を与えてくれるのは将来を担う子どもたちなのだと。大人には絶対子どもを守ってやらねばならない義務がある。私の義務は子どもだけでなく子育てに奮闘しているお母さんをも強く支援することなんだと強く再確認いたしました。被災後心身とも大分疲れていて医院が復旧する1カ月ほど休もうと思っていたのですが、こんな思いが仮設医院を作らせました。

 お手伝いくださった皆さん、励ましのお便りやお電話をくださった方々、お見舞い頂いた方々本当に有り難うございました。皆さんのお心に本当に涙しています。

 これからももっともっとみんながお互いを思いやれる社会が来るように皆さんと一緒に頑張りましょう。」



今後の先生の活躍が楽しみだね。


ドラえもん



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