先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その37 町おこしは「イカのおすし」からの巻


 こんにちはぼくドラえもん。もう今年も4月。かわいい新一年生たちが町に見られる季節になりました。

 水害以後藤田先生は携帯電話を肌身離さず持っているんだ。でもどうやらメールの仕方を知らないからメールはしたことがないらしい。そんな携帯にでも最近よくメールが入ってきているんだ。それはね 、先生が「にしわき防災ネット」に登録してからなんだ。災害情報を知るためにネットに登録したんだけど 、緊急情報として不審者情報が携帯のメールに入ってくるからなんだ。

 で 、これらの不審者から子どもたちを守るためにこの西脇ではどんな取り組みをしているのかって思っていたら、市の3月の広報に「防犯特集、子どもたちを地域で犯罪から守ろう」っていう記事が載っていました。

 みなさんももうすでに読まれたことと思います。「地域の子どもは地域で守り育てる」をめざして活躍されている西脇ハーティネスクラブのことが紹介されていました。西脇の各小学校区で、登下校時の通学路や授業時間帯の校庭などを巡回されているボランティアの方々なんだよ。子どもたちにとってとても心強い味方だよね。

 でもね、子どもを犯罪から守るためには保護者の方が自分のお子様にちゃんとした防犯教育を行なうことも大切なんだよ。そこで子どもが自分の身を自分で守るためのキーワード「いかのおすし」を教えるね。

 知らない人から誘われたら、

いか(知らない人についていかない)

 (知らない人の車に乗らない)

 (大声をだして助けをもとめる)

 (すぐ逃げる)

 (知らせる)

 前にNHKの「ご近所の底力」って言う番組でも防犯のことが話題になっていたんだ。東京の杉並区のある町にある、ご近所広目隊という防犯ボランティアの取り組みが紹介されたんだけど、防犯活動の3本柱は、パトロール、挨拶運動、町の美化運動ってお話されていた。毎日そろいの黄色いジャケットを着てパトロールすることで不審者に「警戒しているぞ」というアピールそることになるし、毎日歩くことで健康にもよいし、年配者の体質改善と隊員の連帯感につながるらしい。また行きかう人と面識があるなしに関わらずこんにちはと声を掛け合うことで、今まで挨拶を交わさなかった住民同士が声を掛け合うようになり近所付き合いが広がるよね。またパトロール中にタバコや空き缶やゴミを拾い隅々まできれいにすると、住民の心まできれいになるらしいんだ。これって本当の町興しだと思わない? 結局子どもを守るということは、自分の町そのものを愛するということなんだよね。


ドラえもん



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