先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その65 暑い夏に注意してねの巻


 今日は、僕ドラえもん。毎日暑い日が続いているよね。去年の先生はビリー隊に入隊して少し見やすい体型になっていたけど、今年は少しリバウンド気味。「まあ、食事がおいしいということは健康な証拠だよ。」なんて開き直っている。この調子だと今年の冬にはもとの体型に戻っちゃっているとひそかに心配しているんだ。

今日は夏に起こしやすい熱中症の話だよ。

熱中症ってみんなは聞いたことがあるよね? 高温多湿の環境下で、学童が長時間運動を続けた時や、乳幼児などが過度に厚着をしたり、日中炎天下の環境で窓を閉め切った状態で車内に放置された場合などに発症した身体の障害を熱中症というんだよ。昔は程度の軽いものから、日射病、熱けいれん、熱疲労、熱射病というふうに分けられていたんだけど、今は1度から3度というように分けられているんだ。



熱中症レベル

1度:昔の日射病や熱けいれんに当たるもの。炎天下での長時間の遊びや運動時に見られるもので、学校での朝礼時の立ちくらみやめまい、頭痛や時には足のこむら返りなんかも良く見られる症状。発熱はなくて(38度以下)多くは日陰で衣服を緩め安静にして水分を補給すれば数時間以内に治るんだ。

2度:熱中症1度の環境と同じ状態で起こる。熱を下げることができず、高体温(38度以上40度まで)になった状態のこと。これを放っておくと最重症の3度になるから迅速な処置が必要なんだ。全身倦怠感、頭痛、めまい、筋肉痛などの症状がでてくる。

3度:40度以上に体温が上がり、体温調節が不可能になった状態。視力障害や、意識障害などがみられ、汗もみられなくなってしまい、死亡率が高くなるんだ。



処置として覚えておいて欲しいのは、



熱中症処置法

1)めまいがする、顔色が悪い、頭が重い、おなかが痛い、吐く、足のこむら返り、だるいなどの症状が現れたら、涼しい所に移し、イオン水を飲ませてあげる。

2)ボーッとしている、フラフラしているときは病院へ行く。

3)痙攣を起こしたり意識が無いときは救急車をすぐに呼ぶ。



 でも何といっても予防が一番大事。帽子をかぶり風通しの良い涼しい服装をすること、炎天下の運動を避けること、汗で失われた塩分と水分を補給すること、寝不足などで体調不良のときは運動を避けること、車中に赤ちゃんを置き去りにしないことなどに注意してね。それと、ベビーカーは地面からの照り返しで暑いことも忘れないでね。


ドラえもん



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