先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その69 やっとワクチンが打てるよの巻


 今日は、僕ドラえもん。今年も早いものでもう十二月。皆さんはどんな一年だったかな?

 年末になって大きなニュースが先生のもとに飛び込んできたんだ。それはね、ようやくヒブワクチン(インフルエンザ菌b型に対するワクチン)が打てるようになったことだよ。今年のドラえもんのポケットでも言ったように(これでひとつ前進の巻)、インフルエンザ菌b型は毎年冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別物で、細菌性髄膜炎などの本当に怖い病気を引き起こしている細菌のこと。昨年の1月にワクチンは認可されていたけど、いろんな都合で販売が延期されていたんだ。それがやっと今年の十二月に販売されることになったんだ。 

 でもひとつ問題があって、このワクチンはすべてフランスからの輸入に頼っているものだから、ワクチンが接種を希望される方すべてには直ちに回らない可能性があるということなんだ。 

 で、どうするかというと、結局早い者勝ちになるしかない。ワクチン接種ができる病医院に申し込んで順番が来るまで待つという方式しかないんだって。それでも無いよりまし。来年の四月にはかなりの数が輸入されるらしいからその頃にはみんなに行き渡るらしいよ。

 打つ対象は生後2ヶ月以上から5歳未満の子どもで、年齢によって打つ回数が違っている。

ブワクチン接種について

 打つ対象は生後2ヶ月以上から5歳未満の子どもで、年齢によって打つ回数が違っている。

1.生後2ヶ月から7ヶ月未満

三種混合と同時に行い、初回は3回接種し、1年後追加を1回行う

2.7ヶ月から12ヶ月未満

 初回は2回接種し、1年後に追加1回行う

3.1歳以上5歳未満

 1回接種のみ

 1の場合は、三種混合ワクチンと同時に注射するんだ。三種混合ワクチンを右腕にしたら、同じ日に左側にヒブワクチンを打つという具合に行うんだよ。三種混合ワクチンを左にしたら、右にヒブワクチンを打つってことだね。

 このワクチンは今のところ、三種混合ワクチンや麻疹風疹ワクチンなどと違って定期接種でないことが残念だよね。殆んどの外国では定期接種に組み込まれていて、無料で出来るんだけど、日本では有料になってしまう。値段はまだ決まっていないけど、1回7千円から8千円と少し高額になりそう。でもね、ワクチンを開始した国ではこの細菌による感染症は殆んどなくなっているという事実から見ても十分に採算が取れると思うよ。 



 先生の医院では十二月から予約を受け付けます。また申し込んでくださいね。

 今年一年いろいろご声援有難うございました。来年も宜しくお願いいたします。


ドラえもん



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