先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その74 「車は安全?」の巻


 今日は、僕ドラえもん。いよいよゴールデンウィークの到来。みんなはどこかに出かけるのかな? 高速道路料金も安くなって、遠出のドライブも本当に楽になったよね。でもここで考えて欲しいのは、子どもにとっての安全運転って何なのかっていうこと。で、今回はチャイルドシートについてのお話だよ。

チャイルドシートを装着しないで子どもを自動車に乗せていて、衝突・追突の事故にあうと、子どもの生命に危険をおよぼすこともあることは、みなさんもよく知っているよね。でもね、日本小児科学会が作成した、「提言 車での安全な移動についてー子どもの場合」のパンフレットによると、チャイルドシートを使用しているのは半分くらいの人だけなんだって。しかも、誤使用率(間違った使用をしている率)は、99.7%と信じられない位の高率なんだよ。だからチャイルドシートを正しく使わないためにいつまでたっても交通事故の死亡率が下がらないんだって。

正しく使うための提言だよ。



チャイルドシート使用方法提言

1.子どもの成長段階に合わせたチャイルドシートを使う。

 6歳未満の子どもに対して、チャイルドシートを使用することが義務付けられているって知っていた?ついでに言うと、6歳になれば大人用のシートベルトが使えると勘違いする方が多いけどこれは誤り。体重36kgまでの子どもは適切なチャイルドシートを使用すべきなんだよ。18kg以上ではジュニアシートを利用してね。そして正しく取り付けることが肝心だよ。

2.エアバック装備の助手席に装着しない。

 チャイルドシートは後部座席に取り付けてください。助手席エアバックは子どもにとっては何の利益も無いんだ。エアバッグは大人の頭と上体を守るように設計されている上、バッグの膨らむスピードは時速200〜300kmにもなるんだって。この衝撃が子どもに来ればひとたまりもないよね。

3.1歳を過ぎて体重が10kgを超えるまでは進行方向後ろ向きにとりつけて。

 そして移動の目的のみで使用してください。チャイルドシートは眠る目的のベッドとは違います。シートの使用時間は最短にして移動手段としてのみ使用してくださいね。

4.古いチャイルドシートはやめて。

 2003年以前に製造されたもの、一度でも衝突にあったものの使用は避けてください。


  ※提言「車での安全な移動についてー子どもの場合」はこちらよりダウンロードできます。



チャイルドシートに体が収まりそうにないドラえもん



トップページ > 先生のおはなし > 連載コラム「ドラえもんのポケット」 > Part2・その74

トップページ > 先生のおはなし > 連載コラム「ドラえもんのポケット」 > Part2・その74