先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その80 「かんもく」のお話の巻


 今日は、僕ドラえもん。この9月から西脇でも新型インフルエンザの波がやってきた。先生の診療所にもインフルエンザを心配される方たちが多くやってこられている。先生から聞いたんだけど、どうも簡易検査で陰性でも、PCR法では陽性になることもあるらしい。簡易検査だけでは誤診してしまうこともあるので、病院でうつることを恐れないで、おかしいなと思ったら早めに受診して、薬をもらってほしいって先生は言ってます。

 さて、今日は緘黙のお話だよ。「かんもく」と読むんだけど、皆さんは聞いたことがある? 

 正しくは場面緘黙症って言うんだけど、家ではよくお話ができるのに、幼稚園や学校などの特定場面でしゃべれない子どものこと。 緘黙の子どもたちは他には特に何も問題はなく、たいていは年齢相応の発達をしているんだ。子どもによっても症状はさまざまで、特定の子どもとならお話ができたり、音読や発表ができる人から、重症の子では無表情で体が硬直して動けなくなくなる子までいるんだよ。周りに、言いたいこともいえず、おしっこやウンチをお漏らししてからかわれていた子どもはいなかったかな?場面緘黙だったのかも知れないよ。

 原因は不明だけど、こどもの不安障害が原因だとも言われているんだ。千人に二人から五人くらいの頻度らしい。よくある誤解は、「わざと黙っている」「そのうち自然に治る」「家庭に問題がある」など々。

 早期に対応すれば早く治るんだけど、放置しておくと症状が定着したり、悪化したりすることがあるんだって。

 治療の基本は「楽しく・自信をつけながら・場数を踏む」こと。不安を減らしリラックスできる環境をつくり、できることをほめて自信をつけてもらうことが大切なんだ。会話を強制したり、話さないことを責めたり、サポートせずにそのままにしておくことはよくないんだ。

 先生に聞いたんだけど、先生自身も記憶があるんだって。50年も前のことなんだけど、小学校に入ってまもないころ、朝礼が終わって教室に入ったのはいいけど、どんなにがんばっても声が出ない、息も継ぎにくいということがよくあったんだって。それがどれくらい続いたかはよく覚えていないいんだけど、3年生の担任がなぜそんなにしゃべらないのか心配され、機転を利かされた事で、ようやく話し始めたという経験があるんだって。たぶん緘黙だったのではと言ってました。

 新しい環境に慣れるまでに時間がかかる子で、まじめで繊細、想像力豊か、芸術的センスを持つ子どもが多いんだって。先生はいちいちうなづけることばかりだって言ってたよ。気になる方は支援団体「かんもくネット」のHPを一度みてね。


ドラえもん



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