先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その90 子どもからの危険信号その2の巻


 皆さん今日は、僕ドラえもん。過酷な夏のせいか、最近先生の体型がちょっと変わってきているんだ。食事量を減らしたとかで、以前過酷な運動をしていたころの体重に戻ったって喜んでいる。半年後の先生の体重が楽しみだね。

 さて今回は子どもの気になる心のサインについてのお話。子どもは言葉じゃ上手に自分の気持ちを伝えられないから、体や行動の異常で自分のストレスを表現しているんだ。これを「からだことば」というんだよ。ぎりぎりのところでやむにやまれず挙げた危険信号ってところ。少し挙げてみるね。



心身症を疑う子どもの気になるサイン


落ち着きがなくなった

目をパチパチさせる(チック)

呼吸の異常

  1)痰が出ない咳をよくする

  2)呼吸が速くなり息苦しくなる

言葉の異常

  1)吃るようになった

  2)特定の場所でだまってしまう

  3)子ども返り(幼児語を使う)

困った癖

  1)頭の毛を抜く

  2)口の周りを舌でなめる

  3)爪をかむ

  4)特定の場所をかきむしる

  5)ひどい指しゃぶり

  6)タオルや毛布などの特定のものに執着する

食行動の異常

  1)食べない、吐く、やせ願望

  2)変ったものを食べる、盗んで食べる、極端な偏食になった

  3)過食する、肥満

  4)ゆっくりしか食べられない

  5)硬いものをかまなくなった

排泄の異常

  1)回数が増えたため、パンツをぬらしてばかりいる

  2)知らない間に出たウンチでパンツを汚してしまう

  3)腹痛や下痢を繰り返している

対人関係の異常

  1)弟や妹をいじめたり、親に反抗的になった

  2)母親べったりになった

  3)友達と遊べなくなったり、ひどい人見知りが始まった

  4)他人に対し無関心になった

なんでもないことを怖がる

原因はわからないが、急に体が震え、心臓がどきどきする

肩こりや頭痛などを訴え始めた

貧乏ゆすりをしたりいらいらしている

最近良くケガをする

眠れない、寝付けないという

体のあちこちを痛がりはじめた

落ち込んだり溜め息をつく

盗みや家出などの反社会的行動が半年以上続いている



まだほかにもたくさんあるよ。こどもたちは精一杯の信号を出して大人たちに気づいてもらいたがっているんだね。どんな病気でもそうだけど、早く対処できれば早く立ち直れる。こんなぎりぎりのサインに気づいてあげるのが親の役目。でももしかしたらその親たちも疲れていて前が見えなくなってしまっているのかもしれない。そのためにも常に地域で見守ってあげていて欲しいと先生は言っていました。


ドラえもん



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