先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その93 22年も早1年が経ちましたの巻


 皆さん今日は、僕ドラえもん。早いもので、今年も残りあと一ヶ月。恒例で藤田先生に締めくくってもらうね。



藤田先生から一言》


 「こんにちは、藤田です。毎年思うことですが、一年の過ぎるのが年々早くなっているようです。今年もいろんなことがありましたが、 つい最近考え込んでしまいました。私は西脇小学校の校医をしているのですが、毎年11月は就学前健診といって、来年4月に小学校に入る予定の子ども達の健診をしています。そこで大変なことを知りました。かつては西脇の小学校の中で一番生徒数が多いのは西脇小学校で、2番目は重春小学校というのが相場でした。最近は両者はほぼ同数だったのですが、それが来年は西脇小学校60数名、重春小学校150数名と大きな逆転が起きるというのです。西脇の方ならご存知ですが、西脇小学校は西脇市街地に存在し、重春小学校は少し市街地から離れたところに立地しています。重春小学校に予定されている子どもを西脇小学校に回して入学生徒数を同じくらいにすればよいという問題ではありません。この事実は西脇区という市街地には子育て世代が減少してきているということを意味しています。町に出た若者が西脇での仕事が無いため西脇に帰らなくなってきた事実を重ねて考えると背筋が寒くなってしまうのです。町に活気が無くなるだけではありません。かつて先人が築き育んでこられた西脇の文化が継承されなくなるということを意味しているのです。例えばお祭り。祭りに必須なのは太鼓でしょう。この担ぎ手が減り、祭りに出せないことも予想されます。また子ども神輿も無くなるかも知れません。西脇の文化は祭りだけではありません。西脇人が大切に守ってきたすべてを失いかねません。でも今後市街地の人口減少の歯止めはかからないでしょう。何十年か先には西脇区はスラム化するかもしれません。冗談ではなく・・・

 と暗いことばかり考えてしまう年末ですが、明るいこともありました。11月にはVPD(ワクチンで防げる病気)のことでテレビに出ましたが、皆さんは見てくれましたか? それにしてもテレビ出演は緊張するものですね。わずか15分ほどの収録でしたが、覚えこんでいたはずの台詞が出てこず一苦労でした。機会があればまた視て下さいね。また10月は医療再生月間と銘打って市民フォーラムと西脇病院フェスタが行われましたが、皆さんのご協力のおかげでどちらも成功裏に終わりました。西脇市民に広く西脇病院の大切さを知ってもらえるようになったことを喜んでいます。そして今後もこの輪が広がることを期待しています。最後に「西脇小児医療を守る会」の初代会長を務めてくださった村井さんにかわいい赤ちゃんが誕生しました。西脇の医療元年にふさわしい神様からのプレゼントだったと思います。西脇に生を受けたすべての子ども達に祝福あれ!」。


ドラえもん



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