兵庫県西脇市にある小児科医院。予防接種、乳幼児健診など。「子どもが子どもらしく育つ環境づくり」に積極的に取り組みます。
皆さん今日は、僕ドラえもん。 うっとおしい梅雨の季節がまたやってきた。最近の雨は土砂降りになることが多いので余計にうっとおしいって先生はぼやいている。夏になればなったで暑い暑いってぼやくくせにね。 今日は最近の話題のワクチンの話をするね。取り決めがどんどん変わってきているよ。 まずはヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの話。三種混合ワクチンとの同時接種を行ったあと亡くなった人がでたので、このふたつのワクチン接種は一時中止になりました。国ではいろんな検討をしてたらしいけど、因果関係がはっきりしないということで再開になりました。医師によってはヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンと三種混合ワクチンの同時接種をしている人もいるけど、藤田先生は用心のため、1回1回別々に打っているよ。何回も病院に来なくてはいけないけれどしばらくは我慢してね。 次は日本脳炎ワクチンの話。日本脳炎ワクチン接種後に重い副反応の子どもが出たことがきっかけになって、平成17年から21年度まで、接種が中止になってたよね。でもその後新しい日本脳炎ワクチンが出来たので、現在では通常通りに打てるようになってる。それはそれで良いんだけど、前の法律(生後90ヶ月までに1期の3回を、9歳以上で2期の1回を打つ)のままでは、日本脳炎の予防接種ができない子が出てくることが懸念されていたんだ。それがこの5月から、接種期間の制限が無くなり、20歳までいつでも打てるようになったんだ。日本脳炎はまだまだ日本で現実に発生している怖い病気。母子手帳を確認して、まだ打っていない人は是非この機会に打ってくださいね。来年も今年と同じように90ヶ月から9歳までの間でも打てるかどうか分らないんだから。 最後にポリオ生ワクチンの話。小児麻痺って呼ばれているポリオはこのワクチンのおかげで日本での発生は無くなったよね。でも最近またポリオが見られるようになったんだ。調べてみると、それはポリオ生ワクチンによって起こっていることがわかったんだよ。他人の飲んだ生ワクチンが便から出て、それを口にした人がポリオになっていたんだって。先進国では既にこうなることが分っていたので生ワクチンは中止し、注射薬に変わっていたんだ。このワクチンは不活化ワクチンと呼ばれている。生ワクチンと違って不活化ワクチンでポリオになることはないんだ。日本でもようやく、早ければ来年4月ごろから注射できるようになりそうなんだって。ただし、それまでは生ワクチンを飲んでおかないと、他人からもらう可能性があるって先生が言ってました。 |
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ドラえもん |