先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その102 ご質問にお答えしますの巻その2


  今回は先月の続きです 。


Q5 体温を計ると右と左で1度差が出ることがあります 。どちらを優先したらいいですか?

A5 左右差の問題もありますが 、発汗の問題 、運動直後かどうか 、環境はどうだったかなどの原因があるように思います 。しばらく室内で安静を保ち 、汗を良くふき取った後 、もう一度計りなおしてください 。電子体温計より水銀体温計のほうが正確ですよ 。


Q6 受診する小児科がないときは内科でもいいですか?

A6 小児科顔負けの能力を持たれた内科医もおられますし 、もう少し勉強してほしいと思う方もおられます 。相性がご自分に合う医師を選ばれたらと思います 。


Q7 喘息がありますが 、市販の風邪薬など飲めますか?

A7 喘息に限らず 、市販薬は病院でもらう薬より効果が少ないと思ってください 。また 、薬害が出やすい市販薬もありますので 、注意が必要です 。私としてはお勧めできません 。


Q8 解熱剤を出してもらうとき 、飲み薬か座薬の選択を言われました 。効能の違いはありますか?

A8 効能に違いはありません 。どちらでも結構です 。口から入れるのがつらい場合は座薬になるでしょうし 、お尻が嫌な子には飲み薬ですね 。座薬のほうが肝臓の負担がやや少ないということはありますが 、多くの場合問題はありません 。


Q9 卵白 、小麦のアレルギ ーは 、いずれ治りますか?

A9 アレルギ ーそのものは治りません 。成長とともに症状が軽くなるか 、あるいは食べても出なくなることが多いですが 、検査をすると陽性のままであることが多いです 。


Q10 卵白アレルギ ーがあると打てない予防接種がありますが 、特別注意することはありますか?

A10 卵アレルギ ーがあるとインフルエンザワクチンは打てません 。卵を食べて激しいアレルギ ー反応(アナフィラキシ ーなどのショックを起こすほど)のある人は麻疹 ・風疹ワクチンもだめです 。


Q11 小児科は何歳まで?

A11 名目は15歳まで(中3)までになっていますが 、思春期を診る科は小児科以外に無いので 、20歳までと考えています 。もちろん子どものときに見てもらっているならば 、そのまま大人になってかかっていてもいいですよ 。


Q12 予防接種は小児科で受けた方がいいのでしょうか?他の科でも接種可能なんでしょうか?

A12 他の科でも予防接種をされているようですが 、どの科を選ぶかではなくて 、子どもの状態を良く知っているかかりつけ医がいいと思います 。


Q13 誤飲 、やけど 、指切って血がとまらない場合などの 、緊急を要するケ ースの応急措置はどうすればよいでしょうか?

A13 誤飲でも物によって対処が違います 。やけどはまず冷やすことです 。血が止まらないなどのけがについては 、圧迫止血が初期対応です 。


ドラえもん



トップページ > 先生のおはなし > 連載コラム「ドラえもんのポケット」 > Part2・その102

トップページ > 先生のおはなし > 連載コラム「ドラえもんのポケット」 > Part2・その102